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    ユダヤ教とイスラム教の敵対構造の解説

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    ユダヤ教とイスラム教の敵対構造の解説~その5~




    2023年11月12日

    その5「本妻と妾、実子と庶子の悲哀と恩讐の法則」

    アブラハムの家庭で起きた悲哀と恩讐の三角関係の法則は、地球論的証明に基づくすべての法則とメカニズムとシステムを見事に象徴的に縮図として顕現していることは前述した通りです。

    このことが、すべての歴史における悲哀と恩讐の基本的な法則と社会構造を形成しています。

    では、分かりやすく紐解いて解説していきましょう。

    アブラハムと本妻のサラと妾のハガルとの三角関係の悲哀と恩讐の法則は、実子のイサク庶子のイシマエルとの確執と恩讐を形成して、連綿と歴史の中に相続されて、民族と国に拡大していきました。

    この悲哀と恩讐の三角関係の法則は、地球星における人間愛において、凌駕して乗り越えていかなければならない宿命的な愛憎の法則です。

    恩讐を愛で超越して凌駕するための宇宙論的な愛の法則は「恩讐を愛することによって、自らの恩讐が解放される霊性進化の方程式に基づいて完結されます。

    たとえば、サラにとって下女、使え女、侍女という立場のハガルの存在はエジプトという異邦人であることでもあり、プライドの高いユダヤ民族からすると、身分の低い恩讐的な存在です。

    そのハガルに愛する夫を与えるということは、まさしく、恩讐に最高の愛を手向けたことになります。

    すなわち、僕(しもべ)の僕(しもべ)の位置で愛で凌駕し、超越した心情世界と人格次元を、自己完結したことになります。

    想像してみてください。
    よりによって、異邦の民であり自らの召使である下女に、愛する夫を与えて世継ぎを得るということは、心情的な試練においては死ぬこと以上に屈辱的至難の業です。

    その超越的な愛の心情世界と人格次元によって、不妊の女性であるサラの固く閉ざされた胎が開かれて、身ごもることが出来たのです。

    ***

    次回はさらに詳しく「女性の心情」がいかに大切なことであるかを宇宙論的証明に基づいてお話します。
    その6「女性の心情基準で受胎する魂の次元が決定する」

    ***

    その1 「旧約聖書はアダム家庭から綴られた家系図」

    その2「なぜにユダヤ教とイスラム教は争うのか」

    その3「「アブラハムの家庭が悲哀と恩讐の火種を点した」

    その4「アブラハムの家庭に起きた悲哀と恩讐の三角関係」