【Y・Kさん(長男、長女)】
長男が7か月の時に川崎病になった事が心配で、同居していた愛煙家の義父に禁煙を申し入れました。けれど、どうしても受け入れてもらえず、義両親に恨みしかなくなり、別居する事になりました。
長男へは、寝不足のイライラや怒りとで背中をバシバシ叩いてしまった事もありました。そんな自分が情けなくて落ち込んだり、子供が好きなんだけど心配で、でも言うことをきかないから、子供が嫌いなのか…?とよくわからない自分でした。下の子は夜泣きが酷く、やはり寝不足のイライラがやってきます。
教室で教わった「掘り下げ」をやっていると、「なぜ寝ないと身体がもたないと思っているんだろう?」「あーしんど、あー眠たい、あー疲れた」などとふと思うことが、実はほぼそれだけしか思ってなかった事に気がつきました。それは、毎日自分にその言葉を言い聞かせ続けていたということであり、このことがどれだけ自分のやる気を失わせていたか!という事に気がついたのです。
でもその時はもう眠いしわけわかんないーっと限界でした。泣きまくる下の子をそのままに別の部屋で冷静になろうとしました。「さてこの気持ちのポジティブはなんだろう…、何が解決するんだろう」と意識を向けました。
途端に、主人の実家に集まった時に「戦争を体験し親のいいなりにしか自分の生き方がわからない」と話していた義父の話を思い出しました。
貧しく大変な生活を一生懸命生き、親の為に家を建て直し子育て介護に明け暮れ、やっと好きなように暮らせるとなった老後に、少なくともまだ昔より豊かに生活してきた嫁の私の都合で禁煙を言われてもしたくない気持ちがなんとなく理解できました。私でいう大好きな息抜きチョコを止めて欲しいと言われてるようなもの……。私はなんて自分勝手だったんだろう……。受動喫煙を全部受け入れるのは無理だけど、相手の気持ちが少し理解できたような感じになり、恨みから相手も何かしら大変な事を乗り越えてきたんだと、その大変さは凄いものだったんだなと近しく感じました。
それから、今まで無理に主人の両親に連絡していた自分が、なんだか以前とは全く違う気持ちで連絡している…。理解できるとこんなにも見え方が変わるんだなーとしみじみ感じています。「諦めなければ絶対謎は解ける!」「実践あるのみ」ってこういう事なんだと嬉しくなりました。この感動を誰かに伝えたい――そんな毎日です。